要するに手あれです。専門的には上に書いたような病気を区別しますが、一般の方にはその差ははっきりしないことでしょう。進行性指掌角皮症は遺伝的素因が関与することが多いのですが、最初に注意することは患者さんにとってどのような外部刺激が誘引となっているかを見極め可能な限り減らすことです。薬用石鹸、アルコール消毒、食器用洗剤、赤ちゃんのお尻ふきを含め過剰な手洗い、食器洗いなどの厨房での作業、ガーデニング(土いじり)、タイピング、布地やお札数え、ゴムの指サックやバンドエイドの使用などなど患者さん個人によって外部からの刺激は異なります。まずこれらを悪化要因を可能な限り減らした上で、保湿剤での保護とステロイド外用剤で治療します。かゆみが強い場合は抗ヒスタミン剤の内服が必要です。