円形脱毛症

自覚症状や前駆症状を欠き、頭部だけではなく色々な場所に脱毛斑がみられる疾患です。
通常型円形脱毛症(単発型、多発型)、全頭脱毛症、汎発性脱毛症(全身型)、蛇行状脱毛症(生え際に生じる場合)に分けられます。
原因は自己免疫説が有力で、疲労・感染症、肉体的・精神的ストレスが引き金になると想定されていますが、詳しくは判っていません。
またアトピー性皮膚炎、甲状腺疾患(8%)、尋常性白斑(4%)、SLE,関節リウマチや重症筋無力症などの自己免疫疾患に合併することが知られています。
治療法は年齢と病型によって若干異なります。ステロイドの外用は全例に、局所注射は病型によっては有効です。PUVA療法は成人で時間が経過した患者さんに用いられます。急速に進行した発症時期の浅い重症の患者さんには3日間入院(大阪大学もしくは関西医科大学)してのステロイド・パルス療法をお勧めしています。また当院に導入した308nmの波長を照射するVTRACの高い有効性も最近報告されるようになりましたので試みてよい治療法です。
 

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